本ページは2022年度を最終年度とするクリタグループの「CSRの取り組み」に関する情報を記載しています。クリタグループは、新たに制定した「クリタグループのマテリアリティ」に基づく取り組みを2023年度より開始しています。
- ※「クリタグループのマテリアリティ」については「サステナビリティへの取り組み」を参照ください。
CSRの定義と取り組む目的
クリタグループでは、CSRを「クリタグループの社会への影響に対する責任」と定義しており、法令の遵守を前提として、以下の2つをCSRに取り組む目的と定め、企業活動、経営戦略における中核として位置付け、取り組んでいきます。
定義
クリタグループの社会への影響に対する責任
取り組む目的
- クリタグループと社会の共通価値を創造し最大化する
- クリタグループの潜在的悪影響を特定し、防止・軽減する
マテリアリティの特定
クリタグループは以下のステップにより、CSRにおける7つのマテリアリティを特定し、2030年におけるあるべき姿、堅持すべき取り組み姿勢を加えて「CSRに関する方針」として定めました。
Step1:マテリアリティの検討
GRIスタンダード、ISO26000(社会的責任に関する手引き)、経済協力開発機構(OECD)の多国籍企業行動指針、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10原則、および持続可能な開発目標(SDGs)を参照し、計30のサステナビリティに関するテーマ群を特定した上で①ステークホルダーからクリタグループへの期待、②クリタグループが社会に与える影響、の2軸でマテリアリティを当社E&S(Environmental and Social)委員会において検討しました。
Step2:マテリアリティの特定
Step1の検討結果をベースに、経営・事業活動の基礎とすべき課題と、企業理念の実現に向けた成長機会の2つのテーマから検討を重ね、7つのマテリアリティを特定しました。
さらにそれぞれのテーマについて、「2030年におけるあるべき姿」あるいは堅持すべき「取り組み姿勢」を設定しました。
Step3:妥当性の確認
E&S委員会および当社の経営会議においてStep2で特定した7つのマテリアリティ、2030年におけるあるべき姿・取り組み姿勢について妥当性を確認し、当社の取締役会において「CSRに関する方針」として決定しました。
CSRに関する方針・目標・達成状況
クリタグループは、CSRに対する取り組みを推進するため、重点的に取り組むテーマをグループ共通の方針として以下の通り定めました。また、クリタグループは持続可能な開発目標(SDGs)を支持しており、重点的に取り組むテーマとSDGsを対応させています。
クリタグループのSDGsへの取り組みを紹介する映像はこちら(英語)
ステークホルダーエンゲージメント
クリタグループは、顧客、取引先、従業員、株主・投資家、地域社会をステークホルダーとし、各ステークホルダーのクリタに対する期待、懸念、要請等を理解して経営に活かしていくために、ステークホルダーエンゲージメントに取り組みます。
基本的な活動指針
ステーク ホルダー |
目的 | アプローチ方法 |
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顧客 | 製品・サービスを通じたソリューションの提供、顧客からの信頼の獲得 |
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取引先 | 公正な取引、サプライチェーンにおける社会・人権・環境面への配慮 |
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従業員 | 人権尊重、従業員エンゲージメント向上、人材育成 |
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株主・投資家 | 対話による相互理解、株主・投資家からの支持の獲得 |
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地域社会 | 地域社会への貢献 |
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- ※WRCについては「Water Resilience Coalitionへの参画」を参照ください。
CSRの取り組みの検証
CSRの取り組みが目的達成に向かっていることを、以下の情報により検証を行います。
- アンケート・調査結果(顧客、取引先、従業員)
- 代表的なESG評価機関における評価、およびESG銘柄への選定状況
- 各事業拠点への苦情件数、地域社会から寄せられた謝意の件数
- 所属している社外団体における計画の達成状況
2022年度の活動
ステーク ホルダー |
実施した主な エンゲージメント |
結果 | 今後の課題 |
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顧客 |
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取引先 |
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従業員 |
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株主・投資家 |
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地域社会 |
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- ※1:NPS(Net Promoter Score)は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標またはサービスマークです。
- ※2:Diversity & Inclusion
- ※3:詳細は「外部評価」をご参照ください。
情報開示
当社は、CSRに関する情報をステークホルダーへ主に以下の方法で開示していきます。
- 情報開示に関する国際規準を参照した報告書等の開示
- 調査機関等からのアンケート・調査への回答
- 顧客、株主・投資家からの質問・調査への回答
推進体制とPDCA
推進体制
クリタグループは、「CSRに関する方針」に定めるテーマをマテリアリティとし、①企業統治、②製品・サービス責任、③公正な事業慣行、④人権尊重、⑤適正な労働慣行、⑥環境改善、⑦社会貢献、の分野に関する諸活動(以下、個別活動)にグループで一体的に取り組みます。個別活動を統合して推進する責任者は当社の取締役であるE&S委員会委員長とし、個別活動にはそれぞれ当社の取締役または執行役員である管理責任者を置いています。
PDCA
クリタグループは、個別活動ごとにグループ統一の中期目標と事業年度ごとの活動計画を策定し、活動目標に対する管理を行います。活動計画の決定、活動実績の評価は当社の取締役会で行います。
外部評価
ESGインデックスへの組み入れ
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FTSE4Good Index Series
英国のグローバルインデックスプロバイダーであるFTSE
Russellが開発した指数です。FTSE4Good Index
Seriesは、環境・社会・ガバナンス(ESG)のグローバル・スタンダードを満たす企業への投資を促進するようデザインされた株式指数シリーズです。
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FTSE Blossom Japan Index
FTSE Russellが開発した指数です。FTSE Blossom Japan
Indexは、環境・社会・ガバナンス(ESG)について優れた対応を行っている日本企業のパフォーマンスを測定するために設計されたものです。 |
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FTSE Blossom Japan Sector Relative Index
FTSE Russellが構築した投資指数であり、環境、社会、ガバナンス(ESG)
評価の高い日本企業のパフォーマンスを反映するように設計されたセクター・ニュートラルなベンチマーク指数です。さらに、銘柄選定の基準として、気候関連財務情報開示タスクフォース
(TCFD)
の提言に沿って企業の気候ガバナンスや炭素排出強度を評価することで、低炭素経済への移行をサポートするものです。
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MSCI ACWI ESG Leaders Index 米国のグローバル インデックスプロバイダーであるMSCI社が開発した指数です。先進国23ヵ国および新興国26ヵ国によって構成される親指数(MSCI ACWI Index)構成銘柄の中から選定された、ESG評価に優れた企業で構成されています。 |
MSCI World ESG Leaders Index MSCI社が開発した指数です。先進国23ヵ国の企業によって構成される親指数(MSCI World Index)構成銘柄の中から選定された、ESG評価に優れた企業で構成されています。 |
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MSCI Japan ESG Select Leaders Index MSCI社が開発した指数です。MSCIジャパンIMIトップ700 指数構成銘柄の中から、業種に偏りなく選出されたESG評価に優れた日本企業で構成されています。 |
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MSCI日本株女性活躍指数(WIN) MSCI社が開発した指数です。MSCI ジャパンIMI トップ500 指数構成銘柄の中から、女性活躍推進法により開示される女性雇用に関するデータおよび企業の性別多様性に関するポリシー等の情報をもとに選定された企業で構成されています。 |
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SOMPOサステナビリティ・インデックス 日本の資産運用会社であるSOMPOアセットマネジメント株式会社が開発した指数です。SOMPOリスクマネジメント株式会社が実施する「ぶなの森環境アンケート」(環境)および株式会社インテグレックスが実施する「インテグレックス調査」(社会・ガバナンス)におけるESG評価を重要視した上で、独自に選定した企業で構成されています。 |
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Morningstar Japan ex-REIT Gender Diversity Tilt Index
Morningstar社が開発した指数です。企業のジェンダー関連のデータ収集と評価を行う機関であるEquileap社のジェンダー・イクオリティ・スコアを活用し、ジェンダー・ダイバーシティ・ポリシーが企業文化として浸透した企業、また、ジェンダーに関係なく従業員に対し平等な機会を約束している企業を選定しています。当社は5段階中で最も評価の高い「グループ1」に格付けされています。 |
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iSTOXX MUTB Japan プラチナキャリア 150 インデックス 三菱UFJ信託銀行株式会社とドイツ取引所傘下の指数提供会社STOXX社が共同で開発したもので、「長期的な視点」「自律的な学び」「社会への貢献」の3つの観点から従業員のキャリア構築に積極的な企業150銘柄で構成されています。 |
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ESG格付け機関からの評価
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ISS-ESG
米国の議決権行使助言会社Institutional Shareholder Services
Inc.の責任投資部門ISS
ESGによるESG格付けにおいて、業界ごとに定められた評価基準を超えたことを示す"Prime"に認定されています。 |
サプライヤー評価機関からの評価
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EcoVadis 持続可能な調達のためサプライヤーをサステナビリティの観点から評価するフランス企業EcoVadisにより、全業種・企業内上位25%の企業を示す“シルバーメダル”に認定されています。 |
働きやすい企業風土の実現に向けた取り組みに対する評価
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くるみん 日本の厚生労働大臣が、仕事と育児の両立支援に取り組む企業のうち、一定の要件を満たした企業を「子育てサポート企業」として認定する制度です。 |
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えるぼし(3つ星) 日本の厚生労働大臣が、女性活躍推進法に基づき「女性の活躍推進企業」として認定する制度です。 |
クリタグループ サステナビリティレポート