CSRの取り組み廃棄物を削減する

クリタグループのアプローチ

クリタグループが事業活動を持続的に行うためには、限りある資源を有効に活用していく必要があります。そのため、事業活動に伴って発生する廃棄物量(有害廃棄物を含む)を削減するとともに、発生したものは可能な限り有価物化・リサイクル化することに取り組んでいます。
また、お客様に対して廃棄物を資源として活用する技術、廃棄物の発生量を抑制する技術を提案し、社会全体での廃棄物削減を目指します。

SDGsへの貢献

目標と実績

クリタグループは、事業を通じた環境負荷低減が、事業に伴って発生する環境負荷を補い、さらに上回ることを目指し、「顧客での負荷低減量-自社での負荷量」を目標として設定しており、それぞれの実績値を継続して把握していきます。

2022年度目標 2020年度実績
顧客における廃棄物削減量-自社での廃棄物量 450千t 212千t

※ 有害廃棄物を含んでいます。

顧客とともに

お客様の工場・事業所での廃棄物量削減

顧客における環境改善の推移

お客様の工場・事業所におけるクリタグループの提案による廃棄物削減量の実績はグラフの通りです。これらは主に余剰汚泥発生量の少ない排水処理設備への転換や、脱水剤・脱水機による廃棄物の減量化などによるものです。

顧客事例

Starwood Forest Products AS様での環境改善事例
(クリタ・ヨーロッパGmbHの取り組み)

Starwood Forest Products AS様は、トルコに本拠を置く木材加工会社で、主に木工ボードや含浸紙を製造されています。同社は「Infinite Respect to the Environment」をモットーとし、ISO50001とISO14001の認証を取得して本システムに基づく環境改善に取り組まれています。また、施設内に空気中の粉じんを取り除く静電フィルターを設置して従業員と周辺環境に配慮した生産を行っています。
同社は、廃棄物量削減のため排水処理設備から発生する汚泥を焼却処理しており、さらなる廃棄物量削減と焼却にかかるエネルギー削減のため、汚泥量を低減させることが課題となっていました。クリタ・ヨーロッパGmbHは、汚泥は排水を清浄化するために添加する水処理薬品(凝結剤、凝集剤)に由来するものが多いことから、凝集処理状況をリアルタイムで確認するセンサー「S.sensing CS」と水処理薬品「Kuriflock」の適用を提案しました。本システムにより薬品添加量を最適化し、排水水質を維持しながら汚泥発生量を低減することが可能となります。
本提案の採用により、お客様は凝結剤の添加量を20%削減し、およそ21t/年の廃棄物を削減されました。また、排水性状に応じた凝集処理を自動化したことにより、排水処理の安定化と運転管理における省力化も可能となりました。

※ 脂を浸み込ませた紙。

お客様の声 

今回提案された排水処理設備のオンライン監視と制御により、凝結剤の添加量と凝結剤由来の汚泥量を大幅に削減できました。6〜9の広いpH範囲でスムーズかつ正常に運転管理され、CODが15%減少するなど放流水の水質も改善しました。また、手動制御が不要になったため、排水処理設備でのオペレーターの時間が短縮されるとともに、汚泥の含水率が低下し、スムーズな脱水・焼却が実現しました。( Mr. Yusuf Uzunoğlu )

NISSAN Zona Franca Factory (Barcelona) 様での環境改善事例
(クリタ・ヨーロッパGmbHの取り組み)

NISSAN Zona Franca Factory (Barcelona) 様は自動車メーカーである日産グループのヨーロッパにおける生産拠点の一つです。同社は認証取得しているISO14001の環境方針に基づき、全社員が参加する環境改善活動を推進されています。同社は環境目標の達成に向けて、環境に対して最も良い手法をチェックリスト化した小冊子を社員と協力会社社員に配布するとともに、環境教育の徹底に取り組まれています。
同社を含めヨーロッパの自動車メーカーでは、排水処理設備を運転管理するにあたり、手作業でのサンプリングや実験室での分析、排水量の視覚的制御、および「もしもの時に備えるため」必要以上の水処理薬品(凝結剤、凝集剤)を添加することが多く、そのため、水処理薬品由来の汚泥量が増える、排水処理が安定しない、といった課題がありました。
クリタ・ヨーロッパGmbHは、凝集処理状況をリアルタイムで確認するセンサー「S.sensing CS」により、排水処理設備をオンライン監視しながら適切に制御することを提案しました。本提案の採用により、お客様は排水処理設備の省力化と処理水質の安定化を実現するとともに、薬注制御の最適化により凝集剤添加量を従来から30%削減し、およそ21t/年の廃棄物を削減されました。

お客様の声

Mr. Jorge Jiménez

本提案に関するお客様からのリファレンスレター

自社内において

自社内での廃棄物量削減

自社での環境改善の推移

クリタグループでは、各社、各事業所の特性を踏まえ、生産量や売上高、延べ床面積など、廃棄物量との関連性が高い項目を原単位母数として設定し、原単位での廃棄物量削減に取り組んでいます。なお、2019年度から当社および国内グループ会社の工事現場における廃棄物量を集計しています。

栗田工業株式会社での廃棄物量削減事例

亀山駐在所における廃棄物量の推移(t)

栗田工業株式会社の亀山駐在所は、超純水供給事業を行う拠点の一つです。同駐在所では、お客様の生産工場に超純水を供給し、さまざまな製造プロセスで使用された排水を同駐在所の排水回収設備で受け入れ、大部分を超純水の原水として再利用しています。また、回収処理が困難な排水は排水処理設備で無害化した後に工場外へ排出しており、この過程で排水中の不純物は凝集・脱水され廃棄物となります。
亀山駐在所は、複数ある排水処理設備での排水性状に応じた受け入れ先の調整、水処理薬品の添加量最適化、脱水処理設備での汚泥含水率低減といった施策を行い、廃棄物量を2019年度比で6%削減しました。