CSRの取り組み廃棄物を削減する

クリタグループが事業活動を持続的に行うためには、限りある資源を有効に活用していく必要があります。そのため、事業活動に伴って発生する廃棄物量(有害廃棄物を含む)を削減するとともに、発生したものは可能な限り有価物化・リサイクル化することに取り組んでいます。
また、お客様に対して廃棄物を資源として活用する技術、廃棄物の発生量を抑制する技術を提案し、社会全体での廃棄物削減を目指します。

目標と実績

クリタグループは、事業を通じた環境負荷低減が、事業に伴って発生する環境負荷を補い、さらに上回ることを目指し、「顧客での負荷低減量-自社での負荷量」を目標として設定しており、それぞれの実績値を継続して把握していきます。

2022年度目標 2018年度実績
顧客における廃棄物削減量*-自社での廃棄物量* 100千t 89千t

*有害廃棄物を含んでいます。

SDGsへの貢献

顧客とともに

お客様の工場・事業所での廃棄物量削減

顧客における環境改善の推移(単位:千t)

  • ※ 2018年度より海外グループ会社での
    負荷削減量を把握しています。

お客様の工場・事業所におけるクリタグループの提案による廃棄物削減量の実績はグラフの通りです。これらは主に余剰汚泥発生量の少ない排水処理設備への転換や、脱水剤・脱水機による廃棄物の減量化などによるものです。なお、2018年度から従来の集計対象・集計方法を改訂しています。

顧客事例

精密機器製造工場での廃棄物低減

化学薬品由来の廃棄物量低減

タイ王国で精密機器の製造を行っているお客様の工場では、製造工程からの廃水を、廃水処理設備において切削片などの縣濁物質の凝集処理を行い浄化しています。凝集処理とは、水中の縣濁物質を化学薬品によって固形物化することで水と分離させることです。使用する化学薬品は縣濁物質と共に固形物化され、最終的に廃棄物として排出されるため、同工場では廃棄物量を低減するためには化学薬品の使用量を減らすことが課題となっていました。
クリタ-GKケミカルは、同工場で使用している化学薬品の凝集効果を促進する水処理薬品「KURITA ZA」の新たな適用と、凝集処理状況をリアルタイムで確認するセンサー「S.sensing® CS-C」の導入により化学薬品使用量を最適化することを提案しました。本提案を採用していただいたお客様では、導入前に比べ化学薬品の使用量が80%以上削減され、それに伴って化学薬品由来の廃棄物量も低減されました。また、凝集処理状況をセンサーで把握できるようになったことから、運転管理における省力化も可能となりました。

廃水処理工程と提案内容のイメージ

自社内において

自社での環境改善の推移(単位:千t)

  • ※ 2018年度より海外グループ会社での
    負荷削減量を把握しています。

クリタグループでは、各社、各事業所の特性を踏まえ、生産量や売上高、延べ床面積など、廃棄物量との関連性が高い項目を原単位母数として設定し、原単位での廃棄物量削減に取り組んでいます。なお、2018年度から海外グループ会社の実績も集計しています。

クリタ・ケミカル製造株式会社での廃棄物削減

クリタ・ケミカル製造本社における
廃棄物量の推移(単位:千t)

新設した加圧浮上槽(手前)

新設した加圧浮上槽(手前)

クリタ・ケミカル製造はクリタグループにおける水処理薬品の製造拠点であり、同社の江川工場は3,000品種を超える様々な水処理薬品を製造しています。同工場では、製造品目の変動による排水原水性状の変動に加え、近年は排水処理設備そのものの老朽化によって凝集沈殿処理が不安定化し、それが凝集沈殿槽内の汚泥の濃縮度を低下させる要因となり、引き抜いた汚泥を脱水処理できずにそのまま廃棄物となっていることが課題でした。
同社は、水処理施設の運転・維持管理を事業とする株式会社クリタスの巡回点検サービスを活用して排水性状の変動に応じた運転管理方法の改善に取り組みました。併せてクリタスの調査結果に基づく排水処理設備の増強も行いました。その結果、凝集沈殿処理の安定化により廃棄物量を削減することができ、排水処理水の水質安定化のためにかかっていた運転管理の省力化も実現しました。