サステナビリティ廃棄物を削減する

クリタグループのアプローチ

クリタグループが事業活動を持続的に行うためには、限りある資源を有効に活用していく必要があります。そのため、事業活動に伴って発生する廃棄物量(有害廃棄物を含む)を削減するとともに、発生したものは可能な限り有価物化・リサイクル化することに取り組んでいます。
また、お客様に対して廃棄物を資源として活用する技術、廃棄物の発生量を抑制する技術を提案し、社会全体での廃棄物削減を目指します。

SDGsへの貢献

目標と実績

クリタグループは、事業を通じた環境負荷低減が、事業に伴って発生する環境負荷を補い、さらに上回ることを目指し、「顧客での負荷低減量-自社での負荷量」を目標として設定しており、それぞれの実績値を継続して把握していきます。

2022年度目標 2022年度実績
顧客における廃棄物削減量-自社での廃棄物量 450千t 406千t

※ 有害廃棄物を含んでいます。

顧客とともに

お客様の工場・事業所での廃棄物量削減

顧客における環境改善の推移

お客様の工場・事業所におけるクリタグループの提案による廃棄物削減量の実績はグラフの通りです。これらは主に余剰汚泥発生量の少ない排水処理設備への転換や、脱水剤・脱水機による廃棄物の減量化などによるものです。

顧客事例

アルミ加工製品製造工場での環境改善事例
(栗田工業(大連)有限公司の取り組み)

水処理薬品の自動制御システム

中国でアルミ加工製品を製造されているお客様では、環境方針に基づき、製品のライフサイクルの各段階における環境負荷の低減に取り組まれています。環境負荷のうち、産業廃棄物については削減と分別の徹底による再資源化を継続的に推進されています。
栗田工業(大連)有限公司は、産業廃棄物の削減策として、排水処理設備での水処理薬品の使用量を削減することで排水中の不純物と薬品との生成物に由来する廃棄物を削減することを提案しました。排水処理設備では排水を無害化するために凝集剤をはじめ様々な水処理薬品を使用しています。排⽔の処理状況をセンサーで常時モニタリングし、排⽔の無害化・安定化処理に使⽤している薬品の添加量を自動制御により最適化することで、廃棄物を削減可能となります。本提案の採用により、お客様は廃棄物をおよそ1/10に削減されました。また、廃棄物削減に伴う脱水設備の運転頻度低減、自動制御運転による排水処理の安定化と省力化も可能となりました。

自社内において

自社内での廃棄物量削減

自社での環境改善の推移

クリタグループでは、各社、各事業所の特性を踏まえ、生産量や売上高、延べ床面積など、廃棄物量との関連性が高い項目を原単位母数として設定し、原単位での廃棄物量削減に取り組んでいます。なお、2019年度から当社および国内グループ会社の工事現場における廃棄物量を集計しています。