技術開発発表論文

2020年オリンピックを控え、東京では都市イメージ向上を図るために市街地の悪臭対策に取り組む動きがある。都市悪臭の主な原因はビルピットに起因する。
ビル排水の水質と悪臭との関連、嫌気化抑制剤によるビルピット悪臭対策の効果について発表する。

新しい飛灰の重金属固定剤用の薬注管理装置“S.sensingAS”を開発した。
キレート剤消費量の比色分析方法を工夫することで高い測定精度を得た。
これを実際の焼却炉に適用した結果、原灰の変動に対して確実な基準クリアと従来の一定添加法に比べて30％の使用量削減ができた。

市街地の臭気苦情はビルピット排水に起因するケースが多く、設備的に対策をしても問題になるケースがある。更なる改善策として薬剤による消臭処理を検討し、効率的な薬剤適用方法を確立し低コスト化を実現した。

当社の好気生物処理における主力商品バイオプラネットSRの技術と、標準型排水処理装置のメリット、納入後の結果（汚泥減容効果、油分分解効果）について紹介している。

京浜地区の工業用水の特性を述べたうえで、前処理で留意すべき点について、実装置での事例を交えながら説明する。また、近年、ボイラ補給水向けでも普及してきた酸、アルカリ等の再生薬剤を必要としないRO+KCDIシステムを紹介する。

産業用発電ボイラの水処理について、非ヒドラジン系脱酸素剤（1AP、1A4MP）、低揮発度アミン（ジグリコールアミン、ジエタノールアミン）、富栄養化工業用水対応の純水製造システム（新機構ろ過+RO+KCDI）について紹介する。

当社の商品の槽内監視センサー クリソニックと凝集センサー クリピタリを用いた排水処理工程の省エネルギーの適用事例を紹介。また、電気設備の安定運転、延命化に寄与するカートリッジ型硫化水素処理装置 クリファコスERについても併せて紹介する。

冷却水系で発生する障害（腐食・スケール・スライム）を防止し、対象のプラントや熱交換器の安定・連続操業を実現させる水処理技術（KURITA ST、NTテクノロジー）と管理方法（S.sensing）を紹介する。

RO膜給水中汚濁物による直接の膜汚染指標は世界標準のSDIがある。
また、同義の指標としてMFFがある。これらは給水の微粒子汚染指標で、もうひとつの汚染因子であるバイオポリマー汚染影響を評価できない。
そこでバイオポリマー汚染指標のSFFを開発し、MFFと合わせてRO膜給水の汚染指標を提唱する。