2024年
2024年1月31日
クリタグループの水処理薬品・装置に係るグローバル共通のデータ統合基盤を構築
~節水やGHG排出削減などの社会価値を創造するソリューションの創出体制を強化~
栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦、以下:クリタ)と、水処理に関するデジタル技術を専業とするFracta Leap株式会社(本社:東京都新宿区、社長:北林 康弘、以下:Fracta Leap)は、世界中のお客様へ新たなソリューションを迅速に創出し提供するための、グローバル共通となるデータ統合基盤(以下:本基盤)を構築しました。クリタグループの水処理に係る設備運転や薬剤注入、水質などのデータを一元的に収集・蓄積・利活用することで、節水やGHG(温室効果ガス)排出削減、資源循環に寄与するソリューションを創出し提供する体制をさらに強化していきます。
クリタは2020年に、デジタル技術による事業の変容や、AI・IoTを活用したソリューションの開発を加速するため、「デジタル戦略本部」を新設しました。また同年から、クリタとFracta Leapが共同で、デジタル技術による水処理装置の設計・生産および運転管理のスマート化(効率化・高度化)を目指す「メタ・アクアプロジェクト」に取り組んでいます。
しかしながら、従来の遠隔監視サービスなどで収集する水処理薬品や装置に係るデータは、製品やサービスごとのシステムで運用・管理されており、これらをまたがるデータの共有や分析作業が煩雑となっていました。そのため、さまざまなデータや機能を組み合わせた新たなソリューションを創出し提供するためのアプリケーション開発に多くの時間が必要という課題がありました。
本基盤は、これらの課題を解決するために、クリタグループの現場接点において収集する水処理薬品や装置に係るさまざまなデータを一元的に蓄積し、横断的に利活用することを可能にするものです。本基盤の構築にあたっては、大規模データを柔軟に扱う拡張性に加え、セキュリティとガバナンスの両立を実現するデータクラウド「Snowflake」を採用することで、グローバルでの迅速なデータコラボレーションに必要な機能を担保しています。また、本基盤の構築に合わせ、アジャイル手法を用いたプロダクト開発プロセスを確立し、お客様の要望や提供するソリューションに応じた個別のアプリケーションをより迅速に開発する体制を整えました。
クリタグループは、本基盤とデジタル技術の利活用により、顧客価値を起点としたランニングコストの削減や省力化、社会価値を起点とした節水やGHG排出削減、ならびに資源循環に寄与するソリューションの創出と提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以 上
<参考:データ統合基盤を活用したソリューションの創出と価値提供 イメージ図>