Press Release

2017年

2017年1月18日

米国のAPANA Inc.への出資について
~新事業、新技術創出を加速~

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、2016年12月31日にIoTを活用した水マネジメント技術及びサービスを北米で展開しているベンチャー企業APANA Inc.(本社:米国ワシントン州、以下「APANA社」という)への出資を完了しました。

当社は、「水と環境」という事業領域における新たなソリューションの創造を目的として、国内外のベンチャー企業との協業機会の探索に取り組んでいます。今回、この一環として同社への戦略的投資を行いました。

APANA社は、北米の商業施設、産業施設向けにLoRa®(*1)という新たなIoT無線通信技術を活用した水使用量のモニタリングとビッグデータ解析に関する技術開発およびサービス事業の展開を進めており、すでに世界大手リテール事業者への導入が進み、年間平均20%以上の水使用量削減に貢献した実績があります。
同社の技術、サービスが、当社の企業ビジョンである「水と環境の先進的マネジメント企業」の実現に寄与するものであることから、今回の出資を決定いたしました。今後、同社とのシナジー創出に取り組み、新たなサービス事業として展開していくことで、より一層、お客様や社会に幅広く貢献していくことを目指します。

当社では、今後もベンチャー企業との交流を積極的に行い、さらなる新事業、新技術の創出を加速していきます。

【用語説明】

*1:LoRa®
LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる新たな無線通信規格に含まれる技術の一つ。
センサーネットワークに用いられるIoT無線通信では、(1)電池で長期稼働が可能な高い省電力性、(2)広い送受信範囲(3)通信モジュールや通信コストの安さなどの性能が求められる。LPWAは、既存の無線通信技術では課題であったこれらの要件をクリアできるものとして注目されている。