Press Release

2018年

2018年2月1日

「平成29年度 省エネ大賞」において、「ドリームポリマー®」が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞

栗田工業株式会社(東京都中野区 社長:門田 道也)は、一般財団法人省エネルギーセンターが主催(後援:経済産業省)する「平成29年度 省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)」において、ボイラ向け水処理薬品素材である「ドリームポリマー®」が、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しましたので、お知らせします。
工場などお客様の事業所において、本薬品素材を適用して省エネルギーを実現した取り組みとその技術を評価いただきました。水処理薬品関連技術が「省エネ大賞」を受賞するのは今回が初めてとなります。

「省エネ大賞」は、国内の産業・業務・運輸部門における優れた省エネルギー活動や、先進的で高効率な省エネルギー型製品・ビジネスモデルなどを表彰するもので、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進、省エネルギー産業の発展等への寄与を目的に実施されています。

「ドリームポリマー®」は、産業・民生の両分野で欠かせない熱源蒸気の発生装置であるボイラを清浄な状態に保つ当社独自の水処理薬品素材です。従来の薬品素材が持つスケール(*1)の分散性能に加えスケールを除去する機能を併せ持ち、スケール成分が含まれている水でもボイラ給水として利用することができます。また、これによりボイラから発生する廃熱・廃水を再利用することも可能となり、お客様における省エネルギーや節水を実現します。実例として、蒸気が凝縮した復水にスケール成分が混入し、廃熱と廃水の回収を断念されていたお客様において「ドリームポリマー®」をご採用頂き、ボイラの運転にかかわる燃料使用量を13%、給水量を10%削減することができました。

本薬品素材を配合したボイラ薬品は、2014年に市場投入され、現在では国内で1,200を超える顧客事業所でご採用頂いています。また、アジア、欧州、北南米など世界各地域で納入実績を拡大しており、当社ではグローバル競争力のある高付加価値製品と位置付けています。

「ドリームポリマー®」は昨年5月には、環境負荷低減に著しい効果があるとして「第49回日化協技術賞・環境技術賞」を受賞しており、今回はそれに引き続く受賞となりました。
当社ではお客様の環境負荷低減、省エネルギーおよびCO2排出削減の実現に向けて、その適用をさらに推進していきます。

<「省エネ大賞」表彰式および展示・説明について>

「平成29年度 省エネ大賞」の表彰式は、2月14日(水)に東京ビックサイトで開催される「ENEX2018第42回地球環境とエネルギーの調和展」にて行われます。また同会場にて、ドリームポリマー®のパネル展示・説明(受賞者による発表)を行う予定です(2月14日~16日)。

【参考】関連プレスリリース:

  1. 「ドリームポリマー®」の「日化協技術賞」受賞に関するプレスリリース 2017年5月26日
    https://www.kurita.co.jp/aboutus/press170526.html
  2. 「ドリームポリマー®」開発に関するプレスリリース 2014年5月23日
    https://www.kurita.co.jp/aboutus/press140523.html
  1. *1:

    スケール:カルシウムやシリカなどの成分が析出し、ボイラ内に付着したもの。

     

    伝熱効果を低下させ、燃費や耐久性を悪化させる。