Press Release

2005年

2005年9月29日

「クリタ開発センター」を開設しました

栗田工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:藤野宏)は、栃木県下都賀郡野木町に「水と環境」に関する新商品・新事業の開発拠点となる「クリタ開発センター(英文名称:Kurita Global Technology Center)」を10月1日付けで開設しました。

クリタ開発センターは、当社の旧事業開発センターの敷地内に2棟の開発施設を新設し、旧技術開発センター(神奈川県厚木市)の機能を移転・統合したものです。開発拠点を統合した目的は、研究開発における最大の財産である人材を集約することによって新商品・新事業開発のスピードアップを図ること、そして大型分析機器をはじめとする開発に必要不可欠な設備・機器類の二重投資を回避すると共に、運営経費を削減することによって研究開発投資を最適化することです。本統合によって年間約2億円の経費削減を見込んでいます。

同センターは、「第1開発棟」「第2開発棟(*)」「第3開発棟」「第4開発棟(*)」の4つの開発施設に加え、センター内の総務・厚生施設である「コミュニケーション棟」、各棟からの排水を処理・回収する「リサイクル棟」で構成されています。4つの開発施設の概要は以下の通りです。

*は今回新設した施設です。

○第1開発棟

主に用水技術の最先端である超純水に関わる分野の開発施設です。クラス100およびケミカルクリーン(*)の清浄度のクリーンルームを完備し、主に超純水製造技術、半導体・液晶基板洗浄技術、超微量分析技術の開発を行います。また、大型装置による実証試験も可能な高さ16m床面積962m2の広大な実験室も備えています。

○第2開発棟

旧技術開発センターの機能を移管した、主に水と環境に関する基礎研究と新技術の開発を目的とした施設です。

○第3開発棟

難分解性有害物質の処理技術開発用の施設です。

○第4開発棟

法律で定められた危険物を取り扱う実験を想定した開発施設です。

  • *クラス100:1立方フィートあたり0.5ミクロン以下の微粒子が100個以下のクリーンルーム
  • *ケミカルクリーン:1m3あたりの化学物質が100ng以下のクリーンルーム

以上

◆クリタ開発センターの概要

  1. 名称
    クリタ開発センター
    (英文社名:Kurita Global Technology Center)
  2. 住所
    〒329-0105 栃木県下都賀郡野木町川田五丁山1-1
    TEL:0280-54-1511
  3. センター長
    出口 智章(取締役開発本部長)
  4. 所員
    139名(平成17年10月1日現在)
  5. 主な研究内容
    • ボイラおよび冷却水向け水処理薬品・技術の開発
    • 超純水製造システムおよび超純水分析技術の開発
    • 汚泥減量技術の開発
    • 地下水・土壌浄化技術の開発
    • 燃料電池用水処理機の開発
    • 遺伝子解析・微生物応用技術の開発
  6. その他
    • 敷地面積78,773m2
    • 建設面積11,244m2
    • 総床面積17,641m2