技術開発発表論文

高線量廃樹脂の減容化の前処理技術を開発した。本技術は、廃樹脂から放射性物質を酸溶離し、その溶離液中の放射性物質を金属の陰極板に電着・固定化するものである。

高塩類濃度共存下で選択的にストロンチウムをイオン交換可能な二チタン酸カリウム（粉末）を原料として、粒状の水処理吸着剤を開発した。開発吸着剤のストロンチウム吸着能と模擬原水を使用したALPS適用性評価について報告する。

復水脱塩装置において、画像処理装置を利用してカチオン樹脂とアニオン樹脂の分離界面を検出して、樹脂分離を自動で行うシステムを紹介する。

北海道電力／苫東厚真発電所において、開発商品である高温対応（140℃）フィルタを用いて低圧ヒータドレン水中の鉄除去試験を行った。本結果について発表する。

フッ素、ホウ素含有排水の処理に関して、当社保有の処理技術、資源回収技術（フッ化カルシウム回収、水回収）の概要について紹介する。

製紙工場の臭気問題の特徴と、製紙工程や排水処理に与える悪影響を解説する。 対策としてステンチカットによる臭気対策、ファジサイドによる微生物コントロール、クリファコスERによる腐食対策を紹介する。

新規開発消泡剤クリレス800シリーズと消泡量を感知するセンサーS.sensing-FDの紹介。 800シリーズの効果向上理由と適用事例、S.sensing- FDの現場での活用事例を紹介する。

担体嫌気処理プロセスは、樹脂製担体の表面に嫌気微生物の生物膜を形成させることにより、これまで嫌気処理の適用が難しかった排水への適用を可能とした。
本稿ではプロセスの原理と特徴、処理性能について概説、紹介する。

鉄鋼圧延排水工程では浮上油が発生し廃棄物として処理されている。
浮上油の水分を低減することで燃料として使用可能となることから、油水分離処理について検討した。セメント補助燃料として使用可能なレベルまで油水分離を改善することができた。

汚泥処理用両性ポリマーについて、モノマーの共重合性比から組成分布をシミュレーションした結果と、組成分布により凝集特性が異なることを示した。

半導体製造工程の一部においてNiPt残渣の除去をする必要があるが、従来法では他の金属やシリサイドを損傷してしまう。
そこで、電解硫酸と塩酸の混合液で処理する方法と、硝酸と過酸化水素の混合液で処理した後に電解硫酸と塩酸の混合液で処理する方法を開発したので報告する。

コンビナート冷却水向け新商品KURITA STシリーズの紹介。
ポリマー機能に着目することで、これまでと同等以上の防食効果を維持しつつ、リンや亜鉛などの濃度を低減できる、環境負荷低減型防食剤を開発した。

非リン酸塩非金属塩処理開発の歴史と検討結果を解説。
若手技術者へ望むことを記述した。

バイオファウリングに対するクリバーター®IK-110の作用機構と最近の事例紹介

ケイ酸が樹脂に吸着する際、樹脂の構造に依存してケイ酸の重合状態が左右されることがわかった。
樹脂構造とケイ酸の状態（重合状態）の関係について発表する。

飛灰アルカリ度低減型の酸性ガス処理剤と無機リン酸系重金属固定剤とを組み合わせ、薬剤処理の最適化を検討。机上及び実機での飛灰アルカリ度低減による重金属固定剤の削減効果について述べる。

液晶工場の排水回収で、担体式の嫌気処理を用いたシステムと従来の好気処理のみからなるシステムの比較試験を行い、同等の処理水質、嫌気処理による汚泥、凝集剤低減効果を確認した。

Anammoxプロセスの開発を振返り、また、開発状況について概説した。
民間工場排水へ適用する場合、特に共存物質が含まれる場合のポイント、検討例を紹介する。また、今後の開発展望について述べた。