技術開発発表論文

石炭の水分上昇防止対策としてコーティング剤を散布し、雨を石炭に浸透させ難くする方法を検討した。コーティング剤として樹脂エマルションを検討した結果、コーティング剤に最適な粒子径分布があることを見いだし、実際の石炭パイルにおいて効果を発揮した。

各種金属表面に形成されるバイオフィルムを定量的に調べ、金属種によりバイオフィルム形成の傾向が異なることを明らかにした。
さらに、鉄鋼材料に対するバイオフィルム形成やその制御が可能かどうか検討した。

カチオン性高分子凝集剤の構造と機能について調べた。
その結果、モノマー連鎖、カチオン基分布はよりランダムな方が凝集力は高く、また、直鎖構造よりも分岐構造を有する方が微細粒子の捕捉力が高いことが分かった。

高塩類濃度共存下で選択的にストロンチウムをイオン交換可能な二チタン酸カリウム（粉末）を原料として、粒状の水処理吸着剤を開発した。開発吸着剤の（1）造粒技術、（2）吸着特性評価、（3）反応工学的解析について報告する。

Dehalococcoides属細菌を含む複合微生物系を利用したバイオオーグメンテーション技術に関し、当社における培養液の生産方法と現場適用事例について紹介する。

従来の硝化・脱窒法よりも省エネルギーな処理が可能なANAMMOX反応を用いる窒素除去方法について、現在の開発状況を紹介する。

無機凝集剤・有機凝結剤および高分子凝集剤についてその概要や有効な使用方法を紹介する。また、脱水機の一般的な説明も行う。

嫌気性生物処理装置の一般的概要、当社の嫌気技術の開発歴、さらに最新技術として担体嫌気（バイオセーバーTK）を紹介する。

食品工場からの排水を処理するプロセスとして、従来の好気処理よりもエネルギー消費、廃棄物が少なく、バイオガス回収が可能な嫌気処理プロセス、特に担体を用いる嫌気処理プロセスを紹介する。