当社市原事業所における原子力規制委員会へ未報告の国際規制物資(酢酸ウラニル)の発見について

更新日:2024年9月13日

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦、以下「当社」)は、本年8月に当社市原事業所(所在地:千葉県市原市、以下「当該事業所」)において、国際規制物資として保有・保管にあたり原子力規制委員会(以下「規制委」)への報告が必要な放射性物質である酢酸ウラニル(以下「当該物資」)を、未報告の状態で保管していたことが判明しました。

当該物資は、1977年に国際的な規制対象となっています。今回、当該事業所で保管が判明した当該物資は、詳細の経緯については記録がないものの、国際的な規制対象となる以前に購入していたものです。

判明後は、以下のとおり当該物資に係る情報を規制委へ報告するとともに、当該物資は規制委の指示にもとづき、耐火性の金属保管庫で適切に保管のうえ厳重な管理を行っています。なお、保管場所やその周辺における放射線漏洩はありませんでした。また、当該事業所以外の当社の全ての事業所において国際規制物資の保管有無を調査し、保有がないことを確認しています。

今後は、当社の薬品管理において国際規制物資の保有状況に対する厳正な管理体制をとることにより、再発防止に努めてまいります。

【当該物資に係る情報】
1.当該物資の詳細
(1)試薬名:酢酸ウラニル
(2)数量:25g瓶入り粉末×2本
(3)開封の有無:未開封(キャップシールで封印されている状態)

2.判明日および保管場所
(1)判明日:2024年8月16日
(2)保管場所:当社市原事業所 試験室薬品庫

3.放射線による影響
当該物資の保管場所、および周辺の測定数値は0.04~0.05µSv/hと、通常の自然環境下での空間放射線量率(0.02~0.07µSv/h)(*1)とほぼ同等であり、周辺の環境や人体に影響を与えるレベルではないものと考えております。

以 上