更新日:2024年3月12日
栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:江尻 裕彦)は、宇宙空間向け水再生システム(以下:本システム)の実証装置開発と国際宇宙ステーション(以下:ISS)における本システムの実証試験の完遂が高く評価され、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)より感謝状を授与されました。
ISSなど宇宙機における宇宙飛行士の活動や生活に不可欠な水の輸送には、莫大なコストを要します。この課題を解決するため、当社は、2011年に将来型水再生システムの検討に関する共同研究契約をJAXAと締結し、宇宙機内で発生する水分(尿)を回収して飲用可能なレベルの水質に再生処理する本システムの開発を進めてきました。2019年からは、ISS「きぼう」日本実験棟でJAXAによる本システムの実証が行われ、当社の地上からの技術支援の下、2023年に実証が完了しました。この功績が評価され、このたび感謝状の受領に至ったものです。
今回の実証を通して得られた成果は、より小型かつ低電力・高再生率でメンテナンス性を向上させた、次世代型水再生システムの開発へ活用される予定です。当社は、今後もJAXAや宇宙開発に携わる民間企業との協業を通じ、人類の宇宙へのチャレンジの一翼を担うことを目指すとともに、宇宙分野における知見を活用することで、地球上における社会や産業の課題解決に寄与できるソリューションを創出・提供してまいります。
▲左から、当社鈴木イノベーション本部長、JAXA佐々木有人宇宙技術部門長
以 上