Press Release

2014年

2014年12月25日

「標準型排水処理装置」の本格販売を開始
~画期的なタワータンクの採用と徹底した標準化で導入コストを40%削減~

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:中井 稔之)は水処理装置事業において、「標準型排水処理装置」の本格的な販売を開始します。本装置は、高さ10mのFRP製タワータンクを採用した画期的な排水処理装置で、当社の従来型排水処理装置に比べて、導入コストを40%削減することを可能としました。

標準型排水処理装置1号機の外観
標準型排水処理装置1号機の外観

これまで当社は、排水処理装置の導入コストを削減するため、処理技術や処理システム(ソフト)の高効率化に取り組んできました。しかし、排水処理装置の主要構成機器である水槽類(ハード)は、一部商品を除き、現地工事を必要とするオーダーメードのコンクリート製水槽を採用していたため、導入コストの削減が困難とされてきました。

「標準型排水処理装置」は、タワータンクを含む各構成機器の仕様や図面が統一されており、製作工場で各ユニットの配管・配線等まで組み上げられた状態でお客様の工場に搬入されます。そのため、現地工事は各ユニットを配置し、連絡配管と電気配線工事を行うだけの非常に簡素なものとなり、従来は一般的に6ヵ月程度要していた土建工事の着工から試運転完了までの期間を3ヵ月程度に短縮するとともに、導入コストを当社の従来型排水処理装置に比べて40%削減します。

また、本装置は圧倒的な省スペース化も実現しています。水槽に高さを活かしたタワータンクを採用するとともに、薬注機器やポンプなどをコンパクトにユニット化することで、当社の従来型装置に比べて、設置面積を20%削減しています。

「標準型排水処理装置」は、本年7月に1号機を株式会社ニッセーデリカ様に納入し、安定処理を続けています。当社は、食品・飲料・医薬、電子産業など幅広い業種における新設装置や既設装置の能力増強などに本商品の適用を推進することで、排水処理設備の安定稼働はもちろん、導入コスト削減や、維持管理コスト削減、工場敷地面積の有効活用、放流規制等への素早い対応といったお客様のご要望にお応えし、水処理装置市場でのシェア拡大を図っていきます。

標準型排水処理装置の特長

  1. 導入コストを40%削減
    従来のコンクリート水槽に替えてタワータンク型水槽を採用することで、現地工事を大幅に簡素化。当社従来装置に比べて導入コストを40%削減します。
  2. 設置スペースを20%削減
    高さ10mのタワータンクを採用するとともに、付帯機器をコンパクト化することで設置スペースを当社従来装置に比べて20%削減します。
  3. 現地工事の期間が半減
    機器の標準化により、一般的には6ヶ月程度かかる土建工事着工から試運転完了までの期間を3カ月程度に半減します。
  4. 好気処理と嫌気処理、双方に対応
    排水の生物処理方式は好気処理と嫌気処理に大別されますが、本装置はそのどちらにも対応します。お客様の「処理水量」「原水水質」「放流水質」をベースに最適な装置を提案します。
  5. 「K-ecoメンテナンスサービス」にも対応
    水処理装置の新たなメンテナンスである「K-ecoメンテナンスサービス」にも対応し、排水処理装置の運転状況と原水水質の変動を見える化することで、排水処理の安定化と運転管理の負担軽減に貢献します。

本装置の具体的な「導入事例」や「用途例」は以下の特設ページからご覧いただけます。