Press Release

2014年

2014年3月31日

新開発のモバイル水質分析計「S.sensing MA」による水処理管理サービスを開始し、お客様への提案活動を強化

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:中井 稔之)は、冷却水系の設備向けに開発したモバイル水質分析計「S.sensing MA」を活用した、水処理管理サービスを開始します。本機器を全国の栗田工業営業所、販売事業会社および販売特約店に計140台配備し、工場やビル空調など幅広い分野で、よりスピーディでお客様に密着した水処理薬品のサービスを充実させていきます。

「S.sensing MA」は、冷却水系の水処理管理において重要な指標となる水質や水処理薬品の有効濃度など9項目を、お客様の現場で10分以内に測定できる持ち運び可能な水質測定機器です。
測定結果から水処理状況を診断し、水処理薬品の注入量調整など必要な対応を即時に実施するとともに、お客様の節水や省エネルギーに貢献する課題解決策をその場で提案することができます。

S.sensing MA
写真:S.sensing MA
(幅260×奥行き206×高さ80mm)

本機器は通信機能を有しており、現場で分析結果をお客様と共有するだけではなく、これらを「S.sensing」のシステムネットワークを活用して蓄積し、解析することも可能です。お客様は時系列的なデータや自動解析されたレポート・グラフをインターネット上で確認することができ、特別な設置工事を必要とせず、水処理状況および効果を遠隔監視することができます。
クリタグループでは、「S.sensing MA」の適用により、水質分析にかかわるサービスの質を高め、お客様の課題抽出と提案のスピードアップを図ることで、さらに効率的な水処理仕様の実現や、生産性向上、環境負荷低減などにつながる改善策をより活発に提案していきます。

「S.sensing」は、水処理薬品事業において、クリタグループが独自に開発した「計測」「解析」「制御」「監視」の各技術を組み合わせたシステムを適用し、リアルタイムに最適な水処理を実現する水処理管理サービスです(*)。
このシステムの「計測」にかかる部分を、お客様の工場内に設置する制御機能を有する定置型の装置ではなく、水質測定に特化した可搬型の専用機器で行うために開発した装置が「S.sensing MA」です。このたびの「S.sensing MA」のラインナップにより、業種や工場の規模を問わず、より幅広いお客様のニーズに応じて「S.sensing」によるメリットを提供することができるようになりました。水処理の「最適制御」と「即時性」に関する価値を、お客様とクリタの技術サービス員との直接的なコミュニケーションを通じて提供してまいります。