Press Release

2013年

2013年9月20日

嫌気処理装置とバイオガス発電を組み合わせた環境負荷低減・創エネルギーの実現

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:中井 稔之)は、食品工場の排水処理において、嫌気処理装置から発生するバイオガスをお客様の発電燃料として有効利用するシステムの提案を推進しています。

このたび、長野県に本社・工場をおかれる「株式会社みすずコーポレーション」では、排水処理設備から発生するバイオガスを燃料とした発電を行い、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」にもとづく電力会社への電力供給を開始されました。
当社が提案した嫌気処理装置の改造と装置から発生するバイオガスを利用する発電を組み合わせたシステムをご採用いただいたもので、本年3月にFITの設備認定を取得し、このたびの発電となったものです。また、本システムではガス燃焼時に発生した排熱をボイラなどの熱源としても有効利用します。当社では引き続き、FIT契約期間中のメンテナンスサービスを実施させていただく予定です。

バイオガスは、CO2削減に寄与する再生可能エネルギーとして注目されている新エネルギーの一つです。昨年7月には、経済産業省によるFIT制度がスタートし、今後の普及が期待されています。
当社は、低濃度の有機性排水にも対応できる「バイオセーバーTK」など、お客様の排水処理ニーズに幅広く対応できる嫌気処理技術を活用し、既存の排水処理システムの改善やバイオガスの効果的な利用方法についてご提案・検証を進めるとともに、FIT認証にあたってお客様への技術的サポートにも取り組み、嫌気処理装置とバイオガス発電を組み合わせたシステムの販売を推進しています。システム稼働後のメンテナンスについても充実したサービスをご提供し、お客様にとっての環境負荷低減・創エネルギーの実現はもちろん、再生可能エネルギーの普及に貢献していきます。

  • 「バイオセーバー」は栗田工業の登録商標です。