Press Release

2003年

2003年10月27日

「栗田工業・シナネン・伊藤忠エネクス3社共同による水素ステーション建設」に関するお知らせ

栗田工業株式会社(本社:東京都新宿区。社長:藤野宏)、シナネン株式会社(本社:東京都港区。社長:服部輝雄)、伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都目黒区。社長:山田清實)は3社共同で、経済産業省が進める国家プロジェクト「水素・燃料電池実証(JHFC)プロジェクト」に平成15年度から参画し、平成15年11月から燃料電池自動車用水素供給設備を神奈川県相模原市に建設(運営の予定は平成16年4月より)することをお知らせいたします。

<プロジェクトの概要・目的>

このプロジェクトは、(財)エンジニアリング振興協会が経済産業省の補助事業である「固体高分子形燃料電池システム実証等研究」の一環として公募し、燃料電池自動車用に水素燃料を製造、充填する設備の実証試験を行うものであります。実使用条件における技術的課題を抽出するとともに、環境特性・エネルギー効率・燃料性状・安全性・耐久性等に関するデータを取得し技術開発を推進するのが目的であります。

<設備の特徴>

今回の燃料電池自動車用水素供給設備(JHFC相模原水素ステーション)は、水素発生設備を車載式とし、複数の水素供給設備で共用できます。更に既存のオ-トガススタンドや規制緩和後のガソリンスタンドに併設することを考慮して、設置する機器を少なくし省スペースで、初期投資を抑えた水素インフラを全国に整備できるところに特徴があります。

3社は今回の実証試験を通して、燃料電池自動車用水素供給設備運営のノウハウを蓄積し、今後共同で燃料電池自動車普及に伴う水素供給設備の全国展開を図っていきます。

<各社の取組み・役割>

栗田工業は3年前より新事業としてエネルギ-分野への参入を進めており、今回のプロジェクト参画を契機として、技術開発を更に進め、事業化にはずみをつける考えであります。
栗田工業の本プロジェクトの役割は、車載型水素発生設備等及び全体のとりまとめを担当します。
シナネンは今後大きな期待が寄せられる新エネルギー分野への展開の一環として、今回のプロジェクトで、燃料電池自動車への水素供給及びステーション運営のノウハウを蓄積し、事業化への足掛かりとします。
シナネンの本プロジェクトにおける役割は、水素ステーションの運営・管理を担当します。

伊藤忠エネクスはガソリンスタンド2,132店舗・オ-トガススタンド53店舗(直営・関係会社のみ)の拠点を有し、将来におけるガソリンスタンド・オ-トガススタンドとの併設も視野に入れて、近未来に到来するであろう水素時代の展開を模索しています。伊藤忠エネクスの本プロジェクトの役割は高圧ガス設備・ディスペンサ-等を担当します。

<お問合せ先>

  • 栗田工業株式会社
    経営企画室 企画部 広報課/田原
    TEL:03-3347-3250
  • シナネン株式会社
    経営企画部 広報室/真野
    TEL:03-5470-7104
  • 伊藤忠エネクス株式会社
    経営企画部 IR広報チーム/遠藤
    TEL:03-5436-8206

以上