企業の社会的責任第三者意見・第三者意見を受けて

評価意見

クリタグループでは、門田社長のリーダーシップの下で、従来の環境中心の活動から、社会面も加えたCSR活動への転換が見られます。「環境報告書」も「社会・環境報告書」へと変わりました。環境及び社会重視の姿勢には、経営トップの強い意志が反映されており、今後の活動が大いに期待されます。

クリタグループは、環境マネジメントおよび環境情報の管理や発信については従来から高いレベルにありますが、今後は人権や社会貢献といった社会性マネジメントについても強化されようとしています。その時に、KPIの選択とそのブレークダウンが一つのポイントになると思います。そのためには、マテリアリティ分析やステークホルダーの対話も有効な手段になるでしょう。

近年、クリタグループは急速にグローバルに拡大しており、海外売上高や海外従業員数が急増しています。環境情報はもちろんですが、その他社会性情報についても海外の情報を含めた管理と発信が必要となります。そのためには、海外のグループ企業に対しても国内同様「クリタのCSR」を根付かせることが大切です。その際には、SDGs(持続可能な開発目標)のような国際的な指針も参考になると思います。

トップダウンと同時にボトムアップの活動も促進し、インタラクティブな発展を期待しています。

國部 克彦(こくぶ かつひこ) 氏

國部 克彦(こくぶ かつひこ) 氏

神戸大学大学院経営学研究科教授。2014年同研究科長に就任。1990年大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。博士(経営学)。経済産業省委託「環境ビジネス発展促進等調査研究・環境会計委員会」委員長、環境省「環境会計ガイドライン改訂検討会」委員等の各種委員を歴任。ISO/TC207/WG8議長。環境経営・会計およびCSR経営を世界的にリードする第一人者。

第三者意見を受けて

取締役 経営企画本部長 E&S委員会委員長 江尻 裕彦

取締役 経営企画本部長
E&S委員会委員長
江尻 裕彦

國部先生には貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。

クリタグループは、これまでも環境面だけではなく事業継続性をめぐる課題全般に対応してまいりましたが、情報開示においては改善すべき点があったと認識しております。今回は環境貢献、コンプライアンス、コーポレートガバナンスを含むCSR活動の取り組み全体をお伝えするために今までの「クリタグループ環境報告書」を改め「クリタグループ社会・環境報告書」として内容を見直しました。

今後はSDGsをはじめとする国際的な指針を踏まえ、クリタグループが社会・環境問題に対して提供する価値、果たす責任を「CSRに関する方針」として改めて示し、管理指標を活用し取り組むとともに、有用な情報を発信しステークホルダーの皆様との建設的な対話を促進してまいります。

CSRへの取り組みと事業計画の実現はそれぞれが不可分です。企業価値の増大に努めてまいります。