企業の社会的責任良き企業市民としての活動の展開

地球環境の保全

自然環境の保全や資源の有効活用といった地球規模の問題を解決することは、クリタグループにとっては企業理念の実現と同義であり、自らの存在意義に深く関わると同時に、企業価値にも影響を与えるものと考えています。

環境改善活動の基本的な考え方

クリタグループの環境改善活動の基本方針は、企業理念に基づく事業活動を行うことにより「水と環境」の課題解決に取り組み、広く社会に貢献することとしています。この方針の下、以下の活動指針に基づき、3つの側面で環境改善活動を推進しています。

環境改善活動指針

  1. 環境改善に寄与する新商品、新技術の開発に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する。
  2. 「 生産性向上」、「環境負荷低減」、「創エネルギー」をテーマに商品・技術・サービスの提供に取り組み、お客様の環境改善を実現する。
  3. 日々の事業活動において、業務の改善、工夫を行い、環境負荷を低減する。

環境改善活動の3つの側面

「技術革新」の側面

環境改善に寄与する新商品・新技術の開発によって、持続可能な社会の実現に貢献するための取り組みです。

「お客様ニーズ」の側面

お客様が要望する環境改善に、商品・技術・サービスで貢献する取り組みです。

「社内変革」の側面

自社の業務を改善・工夫することによって、環境負荷を低減し続ける取り組みです。

2016年3月期の活動実績

「技術革新」の側面での取り組み

クリタが持続可能な社会に貢献すると考える新たな商品・技術の2016年3月期における開発実績は、以下のとおりです。

新商品・新技術 環境改善項目
CO2 廃棄物 環境負荷物質 水質汚濁物質
低圧ボイラ向けの給水ユニットおよび水処理管理システム    
焼却炉飛灰向け自動薬品注入制御システム    
電子工場のRO膜洗浄薬品      
排水回収向け高濃度濁質対応膜システム、
スケール分散剤およびCOD分解装置
 
大水量および高懸濁物質に対応した凝集沈殿装置      
好気性グラニュール技術を用いたタワー型排水処理装置    
ユーティリティコストの検討を支援するソフトおよび
多成分系生物処理シミュレーションモデル
民間産業廃棄物事業向け乾式メタン発酵システム    

「お客様ニーズ」の側面での取り組み

2016年3月期においても、水処理薬品選定の最適化、排水回収量アップによる排水量削減、ボイラの置き換えによるCO2排出量削減をはじめ多くの提案と実績により、お客様の環境負荷低減に貢献しました。実績の詳細については、「クリタグループ環境報告書2016」においてご報告します。

「社内変革」の側面での取り組み

2016年3月期目標

項目 目標
エネルギー使用量 エネルギー消費原単位を2012年3月期以降年平均1% 以上低減
廃棄物量 前年度より削減する
リサイクル化率 前年度より向上させる

エネルギー使用量の削減

エネルギー使用量については、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)遵守のためエネルギー消費原単位の目標を設定するほか、前年度以下の使用量とすることをエネルギー使用量の目標として低減に取り組んでいます。2016年3月期においては、超純水供給事業で用いるポンプのインバータ化による電力量削減や、生物処理排水設備のpH制御監視強化による曝気設備の電力量削減などにより、原単位、絶対量ともに目標を達成しました。

廃棄物の削減

2016年3月期においては、超純水供給事業所での排水処理制御の運用改善や排水の負荷低下による汚泥の減少により廃棄物量が減少し、削減目標を達成しました。リサイクル化率も、研究開発拠点、各事業所における廃棄物の分別回収を徹底したことにより、目標を達成しました。

環境コミュニケーション

当社においては、社内イントラネットを活用して、環境改善に関する取り組みや活動の進捗を伝える「エコかわら版」を年数回発行し、環境意識の向上と啓蒙に努めています。また、グループ内の幅広い環境意識の醸成と環境活動の活性化を目的に、特定の月を「クリタ環境月間」とし、国内・海外のグループの役員、社員やその家族から環境改善に関する「体験」「写真」「絵画」「標語」を募集しました。2015年3月期から始めたこのイベントでは、身近なところから環境改善を行う「エコアイデア」の応募が数多くありました。

注:記述とデータは栗田工業株式会社の国内事業所および国内連結子会社を対象としています。

地域社会への貢献

クリタグループは、事業を通じた社会への貢献だけではなく、事業で培った知見・知識を積極的に社会に還元し、社会から高く評価されることをめざしています。

水と環境に関する科学技術の振興

2015年の助成金贈呈式の様子
2015年の助成金贈呈式の様子

当社は、水と環境に関する科学技術の振興に貢献することを目的として、1997年にクリタ水・環境科学振興財団を設立しました。当財団は公益財団法人であり、当社および国内グループ会社各社が毎年運用財産として寄付金を拠出し、これを事業費として運営しています。毎年、水と環境に関する調査研究に対し助成その他の支援を行っており、2014年3月期よりタイにおいて研究助成事業を開始したほか、2016年3月期よりAIT (Asian Institute ofTechnology)と協同でタイ・ベトナム・インドネシアにおいて研究助成事業を開始しました。国内だけでなく、海外における研究助成も積極的に行うことで、「自然と人間が調和した豊かな環境の創造」をめざしています。
同財団は設立から2016年3月末までに延べ1,158件、約569百万円の助成を行ってきました。このうち、海外における助成件数は75件、約26百万円になります。

災害被災地の支援

給水支援活動において使用される緊急時浄水設備「クリタレスキュー」
給水支援活動において使用される緊急時
浄水設備「クリタレスキュー」

クリタグループは、事業拠点がある国において大規模な自然災害等が発生した場合、被災地の支援を行う方針としています。また、国内において渇水、震災による断水が発生した場合は緊急時浄水設備等による給水支援活動を行っており、必要となる設備や資機材を常時確保しておくことで、急な要請にも即座に対応できる体制を整えています。
2016年4月14日の熊本地震の発生を受けて、クリタグループは被災された方々の救援や被災地の復旧に役立てていただくため、日本赤十字社を通して1千万円の義援金による支援を行ったほか、災害支援物資として被災地の自治体向けに計12,096リットルの「水のクリタのうまい水」を提供しました。また、被災されたお客様の工場において、水処理装置の損害状況を確認し、1日も早い操業再開に向けて修理・復旧に努めました。

地域コミュニティ活動

クリタ開発センターにおける地域清掃活動
クリタ開発センターにおける地域清掃活動

クリタグループは、事業拠点がある地域において、構成員として受け入れられ地域コミュニティとともに発展していくことをめざしています。地域コミュニティ活動の内容は、①地域における清掃や自然保全に関する活動、②地域における健康増進や福祉に関する活動、③地域における防災や防犯に関する活動、といったものです。
2016年3月期は、当社が保有するグラウンドにおいてスポーツ・イベントを開催したほか、クリタ開発センターの周辺において地域清掃活動を実施するなど、地域に根ざした活動を行いました。