3つの側面での取り組み「社内変革」の側面

基本的な考え方

「社内変革」の側面は、当社および国内グループ会社の全事業所で発生する環境負荷の低減に取り組む活動です。
ここでは2016年度実績と2017年度目標についてご紹介します。

2016年度実績

エネルギー消費原単位

区分 2016年度目標 2016年度実績
生産系※1 2012年度以降年平均1%低減 2.7%減
オフィス系※2 前年度比1%削減 0.8%減

エネルギー使用量(原油換算)

※エネルギー使用量は、超純水供給事業を行う一つの拠点において、月ごとの電力使用量の集計時期を2013年度分から見直したこと、2015年度における設備増設の際に集計対象から漏れていた蒸気使用量を追加したことにより、2017年9月以前に報告した数値を修正しています。

CO2排出量

※CO2排出量は、電力や重油などのエネルギー使用量から換算係数を用いて算出しています。また、従来はサプライチェーン排出量の考え方におけるスコープ1、2を対象としていましたが、今回の報告からスコープ3も対象とし、2017年9月以前に報告した数値を修正しています。

当社および国内グループ会社では、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)の考え方に基づき、事業所または会社単位でエネルギー消費原単位※3の目標を設定し、低減に取り組んでいます。2016年度の主な取り組みとしては、生産系では廃液を高温処理する設備の運転管理方法を見直し、効率化することによる加熱用燃料と冷却用水の削減、LED照明や高効率型ボイラなどへの設備更新による電力および燃料の削減が挙げられます。これらの施策により、エネルギー消費原単位は目標を達成しました。一方、オフィス系では、当社のオフィス拠点における22時以降の施設利用制限や、国内グループ会社も含めたクールビズの推進といった施策を実施しましたが、結果として目標未達成となりました。
また、当社の開発拠点であるクリタ開発センターでは、再生可能エネルギーとして太陽光発電設備を導入しており、同設備の2016年度における年間総発電量は49,537kWhでした。

  • ※1省エネ法の特定事業者であるグループ会社、栗田工業におけるエネルギー管理指定工場、および水処理薬品や水処理装置の製造等を行う会社、事業所
  • ※2上記以外の会社、事業所
  • ※3エネルギー使用量を、生産数量や延床面積等エネルギー使用量と密接な関係を持つ値で除した数値

廃棄物量の削減、リサイクル化率の向上

項目 2016年度目標
(2015年度実績に基づく)
2016年度実績
廃棄物量 33,756 t以下 27,538 t
内訳 生産系C※4 32,044 t以下 25,687 t
生産系D※5 1,462 t以下 1,550 t
オフィス系※6 250 t以下 302 t
リサイクル化率 90.5% 以上 89.9%
内訳 生産系C 91.8% 以上 92.1%
生産系D 72.9%以上 67.3%
オフィス系 48.9%以上 42.7%

廃棄物量とリサイクル化率※7の推移

  • ※4特定のお客様の生産状況により、廃棄物量が増減の影響を受ける会社、事業所
  • ※5研究開発や水処理薬品、水処理装置の製造等を行う会社、事業所
  • ※6上記以外の会社、事業所

廃棄物量は、2015年度に比べ大幅に減少し、目標を達成しました。これは、一部の超純水供給事業所において、お客様の工場から排出される排水に含まれる環境負荷物質が減少したことが主な要因です。

リサイクル化率は、上記の超純水供給事業所で減少した廃棄物がすべてリサイクル対象であったこと、一部の生産系事業所で産業廃棄物となる廃液が増加したことにより、目標未達となりました。

活動事例

栗田工業の静岡事業所での環境負荷低減事例

栗田工業の静岡事業所は、水処理装置事業の設計・製造拠点として1996 年に開設されました。
所内には事務棟、小型水処理装置の製造工場、お客様の工場から回収したイオン交換樹脂を再生する工場のほか、次世代クラスの超純水※ 1向けの高機能イオン交換樹脂※ 2と高機能膜の精製を行う工場があります。同事業所には協力会社も含め260名程度が所属しており、先述の事務棟や各工場で使用する電力をはじめとするエネルギー、樹脂や膜の再生に伴って発生する排水など、クリタグループの中では比較的、環境負荷量が多い事業所であり、ISO14001の認証を取得して環境負荷低減に取り組んでいます。

2016年度は、樹脂再生工場における純水製造設備の改造による環境負荷低減に取り組みました。純水製造設備に使用されているイオン交換樹脂は、一定以上、通水するとイオンを交換する機能が弱くなるため、薬品による再生が必要となります。樹脂再生用水の温度を高くすると、樹脂を効率的に再生できるため、再生用水の配管を、ほかの設備で使用している加温用設備を経由するように改造しました。これにより、再生頻度の削減による電力使用量、再生用薬品、再生廃液の低減が可能となりました。そのほかにも、超純水製造設備の運転方法見直しや膜洗浄における水使用量の最適化といった改善策を実施しました。

  • ※1超純水:水中に含まれるイオン、有機物、気体、微粒子、微生物などの不純物を極限まで除去し、純度100%に近い状態にした水
  • ※2イオン交換樹脂:合成樹脂の一種で、水中のイオンと自らのイオンを交換する作用を持つ

廃棄物量とリサイクル化率の推移

純水設備。茶色の配管が加温した樹脂再生用水の配管

2017年度目標

項目 2017年度目標 考え方
エネルギー消費原単位 2013年度以降年平均1%以上低減
(生産系・オフィス系共通)
事業所ごとに原油換算量によるエネルギー消費原単位の目標を設定し、低減に取り組む
廃棄物量 前年度以下 事業所ごとに目標を設定し、継続的に廃棄物量削減・リサイクル化率向上に取り組む
リサイクル化率 前年度以上