3つの側面での取り組み「技術革新」の側面

基本的な考え方

「技術革新」の側面は、既存の技術では解決することが困難な、環境に関するさまざまな課題に対して、新商品・新技術を創出することで、持続可能な社会の実現に貢献する取り組みです。ここでは2016年度に開発した新商品・新技術をご紹介します。

2016年度開発実績

2016年度における環境改善に貢献する新商品、新技術

新商品・新技術 環境改善項目
エネルギー 廃棄物 環境負荷物質 水質汚濁物質
PRTR※1法に該当しない素材を使用した産業用発電ボイラ向け水処理薬品    
レジオネラ属菌の除菌効果とスライム・スケール抑制、腐食の防止効果がある小規模冷却水向け固形薬剤      
難脱水汚泥向け汚泥脱水処理剤      
地下トンネル工事で発生する泥水向け脱水剤    
微生物に由来する汚染を抑制する大型海水淡水化プラント向け水処理薬品      
多様な水質に対応可能かつコンパクトな排水回収技術    
ANAMMOX菌※2を利用した低エネルギーで廃棄物量の少ないバイオガス発電向け湿式メタン発酵システム  
液晶・半導体プロセスにおける水・熱使用量の最小化支援ツール  
水処理設備での環境負荷低減提案支援ツール  
  • ※1PRTR:Pollutant Release and Transfer Register の略で、化学物質排出移動量届出制度
  • ※2ANAMMOX菌:アンモニアを亜硝酸から窒素ガスまで分解できる微生物

COLUMN

「ドリームポリマー®」が第49回日化協技術賞の「環境技術賞」を受賞

2017年5月、栗田工業の多機能ポリマー素材「ドリームポリマー®」が、一般社団法人日本化学工業協会が主催する「第49回日化協技術賞」において、「環境技術賞」を受賞しました。「ドリームポリマー®」は、ボイラ水中のカルシウムやシリカなどの成分がスケールとしてボイラ内に付着することを防ぐ分散効果に加え、付着したスケールの除去効果を併せ持つ画期的な水処理薬品素材です。本薬剤を適用することによって、スケールを除去することで熱伝導率を維持するだけでなく、蒸気凝縮水にスケール成分が含まれていたとしてもボイラの給水として再利用することができるため、ボイラ燃料の削減に伴うCO2 排出量の大幅な削減が可能となります。本表彰では、これらの環境改善効果はもちろん、科学技術の進歩に寄与したものとして評価されました。

  • スケール:水中のカルシウムやシリカなどの成分が析出し、ボイラ内に付着したもの。伝熱効果を著しく低下させ、ボイラの燃費や耐久性を著しく悪化させる。