Press Release

2017年

2017年3月1日

栗田工業「バラスト水処理システム」が国土交通省の相当指定を取得
~シンプルな装置構成、薬剤による確実な処理、環境性能を実現する「KURITA BWMS」の販売を開始~

栗田工業(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、船舶を安定させるために船内に取り込むバラスト水を処理するシステム「KURITA BWMS」が、国土交通省より、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律に基づく「相当指定(*)」を取得しましたので、お知らせします。本相当指定をもって、「KURITA BWMS」の販売を開始いたします。

KURITA BWMSは、国際海事機関(IMO)が定める「活性物質を使用するバラスト水管理システムの承認手順(G9)」に基づく最終承認を取得しており、このたび、「バラスト水管理システムの承認に関するガイドライン(G8)」に基づき、バラスト水排出基準に適合していること、また、バラスト水処理メーカーとして品質管理体制が適正であるとの確認を受け、相当指定が付与されました。

当社では、船舶バラスト水規制管理条約が2017年9月に発効することを見据え、KURITA BWMSの受注拡大に向けた提案活動を推し進めていきます。

【KURITA BWMSの特長】

バラスト水を薬剤のみで殺滅処理(バラスト工程)、中和処理(デバラスト工程)する水処理システムで、フィルターがなく、薬剤貯留槽、薬剤注入・制御設備からなるシンプルな構成です。このため、機器類の配置自由度が高く、大規模な改造が不要で、特に就航船のレトロフィットにおいて工期の短縮や、定期点検期間中に施工できるメリットを実現できます。

  1. *:現時点では、船舶バラスト水規制管理条約が発効しておらず、国内法も完全施行されていないことから、「相当指定」という扱いとなります。なお、条約発効(=国内法の完全施行)後は、「型式指定」となります。

当社のバラスト水処理システム(フロー図)