Press Release

2016年

2016年8月29日

中小型純水装置市場向けの純水供給サービス「KWSS(Kurita Water Supply Service)」を開始
~お客様の初期投資と設備の維持管理に関わるトータルコスト削減を実現~

栗田工業株式会社(東京都中野区 社長:門田 道也)は水処理装置事業において、お客様の敷地内に当社資産の純水装置を設置・保有し、装置の運転状況や処理水質をリアルタイムで遠隔監視することで、お客様のトータルコスト削減を実現する純水供給サービス「KWSS」を開始します。本サービスは、当社グループ独自の事業モデルである超純水供給事業を簡素化し、そのビジネススキームを中小型の純水装置市場に拡大・展開しようとするものです。

製造プロセスやその周辺設備で純水を使用されるお客様にとって、製品の品質向上や歩留まり改善に向けて、安定した水量・水質の純水を供給することが不可欠となります。そのために、装置の性能維持・改善やトラブルを未然に防止する適切なメンテナンスが求められており、運転管理やメンテナンスの負担軽減や水処理に関わる人材不足の解消が、お客様が直面する大きな課題となっています。

これに対し、当社が納入装置のメンテナンスや運転管理を通じて蓄積してきた経験・ノウハウにITを融合し、お客様の課題解決を支援する新たなビジネスモデルが「KWSS」です。お客様の敷地内に規格型純水装置(3~5m3/h)を設置し、日常の運転管理からメンテナンスまでをトータルに請け負います。契約期間は5年を基本とし、装置の購入に関わる初期投資が不要で、月額一定料金で純水を安定供給いたします。さらには、「K-ecoメンテナンスサービス (*1)」によりオンラインで遠隔監視と運転データ収集を行い、傾向管理・アラーム解析をすることで、リアルタイムな装置運転状況に基づくメンテナンスサービスを実施します。これにより、設備の安定運転を実現し、お客様の初期投資と維持管理のトータルコスト(水、電気、蒸気などユーティリティコスト含めた)を最大30%削減(*2)することが可能になります。

当社は今後、「KWSS」の適用を拡大し、中小型純水装置市場向けの事業展開を強化していきます。これまでに当社が納入した規格型純水装置を対象とした場合、「KWSS」に置き換え可能な装置は1,000台以上あり、新規・増設案件だけでなく、既存装置の更新市場においても本サービスを適用し、お客様の多様な純水供給ニーズにお応えすることで水処理装置事業のシェア拡大を図っていきます。