Press Release

2014年

2014年12月9日

韓国の大手半導体メーカーより、超純水供給事業を受注

クリタグループ(栗田工業 [本社:東京都中野区 社長:中井 稔之] および韓国における水処理装置事業の子会社であるHansu Technical Service Ltd.)はこのたび、韓国の大手半導体メーカーであるSK Hynix Incより超純水供給事業を受注しました。
お客様が新設される半導体工場の敷地内に当社が超純水製造設備を建設・保有し、操業が開始される2015年6月より製品部材の洗浄などに使う超純水を供給する予定です。

超純水供給事業は、お客様の工場内に当社グループが水処理設備を建設・保有し、運転管理からメンテナンスまでをトータルに請け負い、お客様に供給する超純水に対して料金をいただく事業です。超純水の安定供給に加え、投資資金・人材育成・運転管理などの負担も軽減し、お客様にさまざまな価値を提供します。

当社グループではこれまで日本国内の大手液晶/半導体メーカーを中心に、超純水供給事業の実績を重ねてきましたが、このたび海外事業展開に伴うさまざまなリスクも考慮した投資判断基準に基づき、海外の現地資本企業を対象にした大型の超純水供給事業を初めて展開いたします。
納入先となる顧客工場では、最先端製品の量産化実現に向けて、純度の高い超純水を安定して供給するための技術力と課題解決力が求められていました。これに対し、今回の受注においては、当社が国内の超純水供給事業で培ってきた技術・ノウハウ、さらには装置納入後の運転管理やメンテナンスを含めた総合力とアフターフォロー体制が評価されました。

受注概要は以下の通りです。

<お客様概要>

  • 対象顧客:SK Hynix Inc(韓国)
  • 事業内容:半導体および電子製品の製造
  • 対象工場および製造品目:同社が韓国内に建設する新工場、製造品目はDRAM(300mmウエハ)

<当社グループが実施する超純水供給事業の概要>

  • 事業内容:お客様への超純水の供給(10年間) および付随する超純水製造設備の設計・施工・運転管理およびメンテナンス
  • 水供給開始時期:2015年6月(予定)
  • 事業運営主体:Hansu Technical Service Ltd.

クリタグループは、中期経営計画「Take Action 2014」で海外事業の拡大に向けた取り組みを推進しています。特に、東アジア各国では、半導体や液晶パネルといった電子産業の大規模投資が継続すると予測され、当社では、水処理プラントの受注拡大を目指すとともに、アウトソーシングサービスとして、超純水供給事業をはじめ、水処理施設の運転受託業務や装置稼働後のメンテナンスなどの提案を強化することで、海外における水処理装置のサービス事業拡大を図っていきます。