Press Release

2014年

2014年10月24日

栗田工業「バラスト水処理システム」がIMOの最終承認を取得

栗田工業(本社:東京都中野区 社長:中井 稔之)が開発した「バラスト水処理システム」が、国際海事機関(International Maritime Organization、以下IMO *1)の第67回海洋環境保護委員会(MEPC67:英国ロンドン)において、「活性物質を使用するバラスト水管理システム承認手順(G9) *2」で定める「最終承認(実船スケールで海洋環境に影響がないことを確認)」を取得しました。

当社のバラスト水処理システムは、バラスト水をフィルターろ過せずに薬剤のみで殺滅処理(バラスト工程)、中和処理(デバラスト工程)するものです。世界中の多様な水質のバラスト水や将来の規制強化に対しても、薬剤の添加量調整で確実な殺滅処理ができます。また、機器構成がシンプルで配置自由度が高く、大規模な改造が不要のため、特に就航船の定期点検期間中に施工できるという特長があります。

当社は今後、国土交通省の型式承認(*3)を取得の上、薬品、装置、メンテナンスのグローバルな供給サービス体制を構築し、販売を開始する予定です。

<当社のバラスト水処理システム(フロー図)>

  • *1 IMOは、船舶の安全及び船舶からの海洋汚染の防止等、海事問題に関する国際協力を促進するための国連の専門機関。
  • *2活性物質を使用するバラスト水管理システムについて、活性物質の承認および船舶の安全性、人の健康および水生環境に関し、バラスト水管理システムでの適用を承認する手順。
  • *3バラスト水処理システム(装置)は、IMOの基本承認と最終承認を取得するとともに、「バラスト水管理システムの承認に関するガイドライン(G8)」に基づき各国主官庁の型式承認を取得することが規定されている。