2014年
2014年6月6日
中国大手液晶パネル製造会社向けの水処理プラントを連続受注
栗田工業（本社：東京都中野区 社長：中井 稔之）はこのたび、中国の大手液晶パネル製造メーカー2社（重慶京東方光電科技有限公司および南京中電熊猫平板顕示科技有限公司）より水処理プラントを連続受注しました。
いずれの案件も液晶パネル製造に必要な超純水を製造する「超純水製造装置」と、液晶パネル製造工程で排出される排水の「リサイクル装置」および排水を放流基準以下に処理する「排水処理装置」を一括納入するもので、中国のパートナー企業と共同での受注総額は約100億円となります。
今回の受注では、当社グループのアジアを中心とした海外各地域での水処理プラント納入実績と、水処理技術の総合力およびアフターフォロー体制が高く評価されました。また、納入先となる顧客工場は中国で最新鋭の液晶パネル工場であり、環境への高い配慮が求められています。これに対し、当社では産業排水を回収し新たな水資源として有効活用することで、液晶パネル製造排水の約75%をリサイクルします。
受注概要は以下の通りです。
1. 顧客名：重慶京東方光電科技有限公司
- （1）建設場所：中国重慶市
- （2）製造品目：第8.5世代液晶パネル
- （3）契約内容：超純水製造装置、排水回収･リサイクル装置、排水処理装置の一括納入
- （4）稼働予定時期：2015年4月予定
2. 顧客名：南京中電熊猫平板顕示科技有限公司
- （1）建設場所：中国江蘇省南京市
- （2）製造品目：第8.5世代液晶パネル
- （3）契約内容：超純水製造装置、排水回収･リサイクル装置、排水処理装置の一括納入
- （4）稼働予定時期：2015年1月予定
クリタグループは、中期経営計画「Take Action 2014」で海外事業の拡大に向けた取り組みを推進しています。重点地域である中国では、電子産業分野を成長市場と捉え、今後も大型水処理プラントの受注拡大を目指すとともに、納入後のメンテナンス、運転管理、水処理薬品供給などの基盤強化を図っていきます。また、電子産業以外の業種を含めた様々な分野で、顧客工場のプロセス全体を捉えた排水回収・リサイクルを推進し、中国における事業展開をさらに加速していく考えです。