Press Release

2014年

2014年3月17日

中国子会社「栗田工業(蘇州)水処理有限公司」が、東南アジア向けに規格型水処理装置の出荷を開始

栗田工業株式会社(東京都中野区 社長:中井稔之)の中国における水処理装置事業の子会社「栗田工業(蘇州)水処理有限公司(以下クリタ蘇州)」では、東南アジア向けに自社工場で生産した規格型水処理装置の出荷を開始しました。

規格型水処理装置(以下「規格商品」)は、処理水量などの仕様や図面類を規格化した中小型の水処理装置です。樹脂・膜など水処理ユニットのほか、ポンプ、配管、制御盤類など、装置の稼働に必要な機器類一式を筺体内または架台上に工場内で組み上げ、試運転を完了させた後に出荷します。お客様の現場へ設置した後は直ちに運転を開始することができ、設計・工事期間の短縮とともにコスト低減を実現します。また、お客様が求める水量・水質に応じて規格商品を組み合わせることができ、高い純度の水が必要になる超純水製造システムなどにも適用が可能です。

クリタ蘇州は、2004年にクリタグループの中国における水処理装置の設計・製作・施工拠点として設立され、2012年には現地での生産能力向上のために増資を行いました。
同社は、特に内作化による品質の安定化と建設工事期間の短縮に取り組んできており、設立当初から水処理装置の規格商品化を推進してきました。また、大型の水処理システム案件に対しては、システムを構成する多数の水処理ユニットやポンプ、大規模な配管類を運送可能なサイズの架台上に、工場内において効率的な配置で組み上げてから建設現場に出荷する「スキッド化・モジュール化」を強化し、中国で新設された液晶・半導体工場向けなどに納入実績を重ねてきました。
規格商品とスキッド化・モジュール化した製品を併せた中国国内向けの出荷は年々拡大し、2013年度の実績は年間約200件に達しています。このたびマレーシア向けに出荷した純水装置は、中国国内で多くの実績を積んだ規格商品の仕様をさらに仕向け国のニーズに合わせて最適化したもので、中国国外向けに出荷した規格商品の第1号案件となりました。

クリタグループでは、中期経営計画「Take Action 2014」で海外事業の拡大に向けた取り組みを推進しています。水処理装置の主要生産拠点と位置付けるクリタ蘇州では、栗田工業および各国事業会社との連携を強化し、高品質でコスト競争力に優れた規格商品およびスキッド化・モジュール化した製品の出荷を東南アジア地域をはじめ各国に拡大していく予定です。

クリタ蘇州の概要

社名:栗田工業(蘇州)水処理有限公司

本社(工場)所在地:江蘇省蘇州高新区鹿山路369号環保産業園31,32号廠房

代表者:董事長 横山 道夫

設立:2004年5月

資本金:530百万円

主な事業内容:中国における水処理装置の設計、製作、施工及び運転管理、メンテナンス、充填材販売

株主:栗田工業株式会社(100%)

クリタ蘇州
▲クリタ蘇州

クリタ蘇州で製造された水処理装置
▲クリタ蘇州で製造された水処理装置