Press Release

栗田工業株式会社（本社：東京都中野区　社長：中井 稔之）は、食品と食品添加物のみを原料とした安全性の高いボイラ処理薬品「クリタイト」に3つの商品を新たにラインナップしました。

クリタイトは、製品の安全性を最優先される食品・飲料産業などのお客様向けに2002年に販売を開始し、以降、幅広い業種のお客様で適用実績を拡大して品質面への期待に応えてきました。近年、「FSSC22000(*1)」や「HACCP(*2)」に対応されるお客様が増えており、当社では高まる安全性への要求に応えるため、クリタイトの適用範囲を拡大し、処理性能を高めた新商品を上市しました。

このたび上市したのは、食品および食品添加物(*3)を原料とした蒸気復水系処理薬品として国内で初めて商品化に成功した「クリタイト-VR」、小型貫流ボイラなどの缶内でトラブルが非常に多いスケールの付着防止に安定した効果を発揮する「クリタイト-EF」、ボイラに付帯するエコノマイザー(*4)の腐食防止薬品として新たに開発した「クリタイト-AS」の3つの商品です。これにより、ボイラ缶体はもとより蒸気および復水(*5)系統、そして付帯設備まで含めたボイラプラント全体で安全性の高い薬品処理を実施することが可能となります。

また、クリタイトは製造段階における他の原料や異物の混入を防ぐため、本商品専用の製造ラインを設置して徹底した衛生管理を実施するとともに、原料受入から製造・検査・出荷までの各工程において原料・製造物の品質確認や成分分析を行うなど、品質管理を徹底しています。出荷後は、トレーサビリティシステムにより出荷前検査結果や製品情報などをお客様に開示します。

さらに、ボイラ以外でも薬品素材の安全性を重視されるお客様が増えており、クリタでは冷却水など他の水処理においても安全性の高い素材で構成される商品ラインナップを拡充しています。

当社ではこれらの取り組みにより、食品・飲料、医薬工場、病院などのお客様を中心に、設備保全や安定運転、省エネルギーなどへの貢献はもとより、お客さまの「安全・安心」のニーズに応える水処理をさらに幅広く提供していきます。

以上

• ＊1FSSC22000は、FFSC（Foundation for Food Safety Certification）が開発・運営し、GFSI（The Global Food Safety Initiative）の承認を受けた食品安全マネジメントシステムの国際認証規格。
• ＊2HACCPは、食品の原料の受け入れから製造・出荷までのすべての工程において、危害の発生を防止するための重要ポイントを継続的に監視・記録する衛生管理手法。
• ＊3ここでいう食品・食品添加物は、日本の「食品衛生法」で定められたもの
• ＊4エコノマイザーはボイラの付帯装置で、ボイラの排熱を利用してボイラへの給水を予熱することでボイラの効率を高める。
• ＊5復水は蒸気が熱を失い、液体の水に戻った状態のこと。80～100℃であることが多い。

• ※「クリタイト」は栗田工業の登録商標です。
  補足資料：クリタイトの新商品と品質管理