Press Release

2004年

2004年4月16日

「水のクリタのうまい水」のクリタック株式会社への営業譲渡のお知らせ

栗田工業株式会社(東京都新宿区、社長:藤野宏)は、平成16年7月1日をもって、宅配専用のミネラルウォーターとして販売している「水のクリタのうまい水」の製造および営業権を、クリタグループの一員であるクリタック株式会社に譲渡することといたしました。

「水のクリタのうまい水」は、水の専門家である当社が、自然界でミネラルが地下水に溶け込む営みを、独自の技術で再現してミネラル濃度をコントロールしたミネラルウォーターです。水の味を決めるのは、カルシウムを主体としたミネラル成分という考え方に基づき、水道水の約2倍のカルシウムを含んだ「ミネラル100(全硬度100.0mg CaCo3/L)」、約4倍の「ミネラル200(同200.0mg CaCo3/L)」の2タイプを商品化しています。ペットボトルではなく、使用後は小さくたたんで捨てられ、燃やしてもダイオキシンの発生しないフィルムパッケージを採用。非加熱パッケージでありながら、1,000mLあたり一般細菌0個(出荷基準)の完全無菌パックを実現しています。「おいしさ」だけでなく「安全」と「環境」にも配慮した、新しいタイプのミネラルウォーターです。

当社は、平成2年頃から急速に拡大を始めたミネラルウォーター市場に注目し、同市場における事業展開を目指してきました。平成11年4月から、「家庭で安心して、毎日飲めるおいしい水」をコンセプトに通信販売による事業を展開してきました。以来、webサイト(パソコン・携帯電話共 https://umaimizu.jp)を使った独自のビジネスモデルを構築し、平成12年度は3,000人だった顧客数も、現在では家庭の主婦層を中心に5万人以上獲得しています。

一方、営業譲渡先であるクリタック株式会社は、昭和52年1月、シャワー蛇口やろ過蛇口、蛇口取り付け型浄水器などの蛇口商品を始めとした家庭用品や、業務用浄水器などの製造・販売を行う、当社の100%子会社として設立されました。スーパーなどの独自の販売チャネルを持ち、特に蛇口商品の市場では高いシェアを獲得しています。

クリタグループでは、2010年には2,000億円近くにまで拡大すると予想されるミネラルウォーター市場において高いシェアを獲得するため、同社に営業権を譲渡し、同社の持つ家庭用品の販売ノウハウや販売チャネルを最大限に活用することによって「水のクリタのうまい水」事業を拡大していきます。さらに、栗田工業の持つインターネット販売ノウハウや5万人以上の顧客データという経営資源も移管することで同社家庭用品の拡販にも結び付けるなどのシナジーを発揮し、グループ全体での売上高拡大を図ります。

以上