Press Release

2002年

2002年10月17日

ゴミ焼却炉のダイオキシン類発生防止運転に効果
クリンカー(ごみ溶融灰)付着防止・剥離効果に優れた「炉壁保護剤」を販売開始

栗田工業(株)(社長:三東崇秀)は、ゴミ焼却炉内部のクリンカー(ごみ溶融灰)付着防止・剥離効果に優れた「炉壁保護剤ハツリカットシリーズ」の販売を開始します。本商品は、北九州市のベンチャー企業、フジファインテック(株)(社長:白水義信)が開発。当社が素材の安全性を確認するとともに、焼却炉・ガス冷却塔などでの適用技術を確立したものであります。

近年、ゴミ焼却炉から排出されるダイオキシン類の発生防止のために、焼却炉の運転が高温化してきています。この高温運転によって、焼却炉内の耐火物(レンガなど)の化学侵食による劣化が促進され耐火物の耐久性が低下。また、耐火物に、クリンカーと呼ばれるゴミ溶融灰の付着が増加し、この除去作業を頻繁に行う必要が生じています。この作業は人手によるものが中心であり、作業者の安全管理を徹底する必要があり、除去費用の増大につながっています。

今回、販売開始いたします炉壁保護剤は、「ハツリカットRM1」「ハツリカットRM1G」の2種類。「ハツリカットRM1」は流動床式・ストーカー炉等の焼却炉内部用、「モードRM1G」は流動床式焼却炉のガス冷却塔用の薬剤です。いずれの薬剤も、10数種類の素材を特殊配合し、水溶液中に特殊バインダーを付加した、全く新しい特殊耐熱セラミック塗料です。耐火物表面にスプレーガン・ハケ塗り等によって塗布。運転とともに高温によって固化し、強固なセラミック膜を形成します。このセラミック膜は、耐火物の化学侵食防止効果が高いだけでなく、クリンカーの付着防止・剥離効果にも優れています。すでに実機でのテストも35ヶ所以上で実施し、高い評価を受けており、この「ハツリカットシリーズ」は今までに例のない、まさに画期的な商品といえます。

お問い合わせ先
栗田工業(株)環境事業部 TEL : 03-3347-3390

以上