Press Release

2001年

2001年11月21日

「純水および超純水製造システムのリース事業」本格展開の件

栗田工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:三東崇秀)は、このたび、純水および超純水製造システムのリース事業を本格的に展開いたします。

産業界では、ボイラ用水、原料水、洗浄水など広い用途で、不純物を除去した水である純水(半導体産業などで使われる極めて高純度の水は超純水)が使われています。当社はこれまでに数多くの純水ならびに超純水製造システムを納入するなかで、常に最先端の技術開発に努め、水質はもちろんコスト、メンテナンスなど、お客様の多様なニーズを満足する製品・サービスを提供してきました。

このたび本格的に事業展開するのは、お客様が一時的あるいは緊急的に純水を必要とされる際にご提供するサービスです。本サービスはお客様のご要望に応える形で約10年前から実施していましたが、市場の拡大が期待できること、ならびにニーズを高いレベルで満足できる技術開発が進んだことを主な理由として、戦略商品として拡販することとしました。

具体的なサービスとしては、トラックなどに搭載可能なコンテナに収納した純水製造システム「DEMISHA(デミシャ)」を開発。これをお客様に必要な期間リース使用していただくというものです。お客様の現場での工事は「給水入口」「純水出口」をつなぎ、電源を供給するだけ。したがって、きわめて短納期(ご用命から1週間)で純水の供給が可能です。リース期間も2週間という短期から1年を超える長期まで設定は自由。また、船舶貨物用のコンテナ仕様であるため、海外でのプロジェクトにもご使用いただけます。さらに、ご使用中は全国に配備した当社のサービス網が万全のサポート・メンテナンスを実施します。

システムの構成としては、連続純水製造装置「KCDI」および逆浸透膜装置を主要機器とする「本体」と、オプションとして「前処理ユニット(原水中の濁質除去)」「サブシステムユニット(超純水への純度アップ)」などをラインアップ。これらの組み合わせによってお客様の多様なニーズにお応えできるサービスをご提供します。また、本システムは薬品を一切使用しないうえ排水処理も不要で、環境管理上も全くご負担をかけません。

当社は、本サービスが既設純水設備の補修時のバックアップ、あるいは一時的な増産・テストなどの際の純水需要に自在に対応できるだけでなく、お客様の設備投資の軽減、資産の圧縮という経営課題の解決にも貢献できるものと考えています。また、当社が推進する事業推進力の強化策「売り方を変える、売るものを変える」の一貫としても成長を期待するサービスであります。 なお、本システムの詳細は、こちらをご覧ください。

以上