Press Release

2000年

2000年3月23日

一般消費者向け商品「水のクリタのうまい水」本格販売の件

栗田工業株式会社(東京都新宿区、社長:三東崇秀)は、今までにないタイプの「おいしい水」を商品化し、全国で本格的な販売を開始します。商品名は「水のクリタのうまい水」。当社として初めての一般消費者向け「水商品」であります。商品の概要などは下記の通りです。

1. 商品の概要

「水のクリタのうまい水」は、ミネラル濃度を人工的にコントロールした「ミネライズウォーター」を、非加熱で無菌パッケージしたもの。店頭などで一般的に売られているナチュラルミネラルウォーターではなく、宅配専用のアーティフィシャル(人工の)ミネライズウォーターです。現在、水道水の約2倍のカルシウムを含んだ「ミネラル100(全硬度100mg/L as CaCO3 )」と約4倍の「ミネラル200(同200mg/L as CaCO3 )」の2タイプを商品化しています。商品コンセプトは「家庭で安心して、毎日飲めるおいしい水」。フィルムパッケージで、完全無菌を実現。おいしいだけでなく安心して飲め、宅配で手軽に購入できるスタイルの商品です。

2. 商品化の経緯

当社は、これまでに蓄えた水についての技術を生かせる分野として「飲み水」に注目。多くのミネラルウオーターは、中身(成分)ではなく、採水地を特定して、「ナチュラル」であるということを主なPRポイントとして販売されています。長年、ありとあらゆる水の分析を行ってきた当社としては、飲み水の商品化を企画するにあたり、水に含まれる成分と「おいしさ」の関係を解明することから取り組みました。平成元年、「あなただけの絶対に安全なおいしい水」と「天然ではなく、人工」の2つのコンセプトに従って事業化の検討をスタートしました。当社の考える「おいしい水」とは、「水の味を悪くする成分を含まず、水の味を良くするミネラル成分と溶存ガスが適度に含まれている水」。世界の代表的なミネラルウォーターを分析し、水に含まれる成分と味との相関関係を調査した結果、水の味を左右するミネラル成分は、カルシウムイオン・マグネシウムイオン、そして重炭酸イオンであると特定し、水の味を悪くする成分は遊離塩素や微量有機物等であるという結論を得ました。この結果に従い、自然界でミネラルが長い間かかって地下水に溶け込む営みを、システムで短期間に再現する装置を開発。人によって、好みの味は違うということから、ミネラル濃度の異なる商品を製造することを可能にしました。この装置を使って製造したのが、本商品であります。昨年、特定のユーザーを対象にテスト販売を実施しましたところ、利用者からの反響が高く、本商品のコンセプトが消費者に受け入れられると判断し、この度の本格的販売を開始するに至ったものであります。

3. 商品の特長

「水のクリタのうまい水」の商品化にあたっては、環境ビジネスを推進する当社らしい商品とするため、ペットボトルではなく、使用後は小さくたたんで捨てられるフィルムパッケージを採用。安全面では、非加熱パッケージでありながら1000mlあたり一般細菌0個の完全無菌パッケージを実現しました。水道水の一般細菌基準(100個/ml以下)の10万倍以上の厳しい出荷基準を設定し、安心して飲める商品を完成しました。また、実際に使用する主婦の声を随所に反映。(1)パッケージをそのまま入れて使う専用のパックスタンド、(2)開封後1~2日で使い切れる1.5Lパック、(3)台所で邪魔にならないよう1ケースを6パックとする、(4)一度申し込むだけで、曜日や時間帯を指定できる定期購入方式の採用、など、新しい生活スタイルを提案したものとしました。さらに、パッケージのフィルムには、塩素を含まず燃やしてもそれ自身からはダイオキシンが発生しない材質を採用し、環境面での配慮も行っています。

4. 今後の予定

現在、宅配ミネラルウオーター市場は63億円といわれていますが、宅配ミネラルウオーターの市場で、TOPシェアを獲得することが目標です。本年は、1,000万人を対象にキャンペーンを計画しています。なお、当社ホームページに本商品のサイトを開設(URL:https://umaimizu.jp/)しており、インターネットを通じての拡販にも積極的に取り組む予定です。

以上